過酷で楽しく面白い介護現場

痴呆の症状で母が家事を起こしそうに

一言で介護と言っても中々難しい問題だと思います。私も実母を3年ほど介護し6年前に母は他界しました。介護した期間としては短い方だったのかもしれませんね。

元々母は私の兄一家と同居していました。だがその時は義姉も仕事をしていましたので母の介護は現実的に無理でした。私も仕事はしていましたが、自営業の主人の仕事を手伝っていたので時間はある程度自由がありましたし、また兄夫婦からも頼まれましたので母の面倒を見る事にしました。

都合よく兄の家とは車で10分ほどの所でしたので、私は朝6時に起き子供と主人を仕事へ出した後、家事を簡単に済ませて車で兄の家へ行き母の介護をしていました。

いつも9時頃に着きましたが、母は私が来るのを心待ちにしていたようでいつも窓から外を見ていた事を思い出します。

「お母さん、おはよう」と声を掛けると母は「あっ、Mちゃんおはよう。いつも悪いね」と必ず毎日同じ言葉を掛けてくれていました。私は痴呆はまだ出ていないとその時は思っていましたが、私含め兄一家も気がついてなかっただけのようでした。

そんな状態が一年も続いた頃でした。ある日、同じように行くと母がベッドにいません。「お母さん」と呼ぶとキッチンの方から「Mちゃんね」と声がしました。今日は母の調子がよく自分で起きてキッチンまで行き食事をしているのかと思っていました。

だが違っていたのです。その時の母は食事の用意をしようと思ったのでしょうか・・ガスがつけっぱなしになっていました。ガス台の上には何も乗っていません。私は慌ててガスを消し母に「何しているの?ガスをつけっぱなしにして危ないじゃない」と思わず大声を出して母を怒っていました。母は何が起こっているのか分からない様子でニコニコしています。それで私達は母に痴呆が出ている事に気がつきました。

それから兄夫婦と話をして有料ホームへ入れる事にしました。これ以上母を短時間でも一人で置いておけないと思いましたので。それにしてもあの日、もう少し私が来るのが遅ければ母の身が危なかった事と思います。もちろん火事になり兄の家も焼けていた事でしょう。

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